「強い不安で動けない」
「そんなときにどう対処したらいいのか知りたい」
そうお考えではありませんか?
不安な気持ちは生物の生存本能であり、それ自体は極めて正常な反応です。
そのため、無理やり抑えつけることは難しいもの。
とは言え、不安なときでも行動できるようになりたい、そんな人は多いかと思います。
そこでこの記事では、不安な気持ちの正体や、その対処法を詳しくお伝えします。
Contents
不安ってそもそもなに?
「不安ってそもそもどういう意味?」
不安という言葉は、世の中に溢れている言葉です。
ですが、その意味は実は曖昧、という人も多いのではないでしょうか。
不安は簡単に言えば、危険を回避しようとする本能が働いていることによるもの。
不安を感じやすい例としてはこんなものがあります。
- テストの前に、結果がよくなかったらと思う
- 新しいことに挑戦したときに、失敗したらどうしようと感じる
新しいことやテストの前は、うまくいかなかったときなんらかのマイナス影響を与えますよね。
収入や評価に響くこともあります。
こうしたときに、ただ「大丈夫だろう」と、不安な感情なしで飛び込んで失敗してしまうのはかなり危険なこと。
不安は、誰しもが生きるために必要な正常な働きです。
その感情を否定してなくなるものでもありません。
だからまずは「不安な気持ちを持っているのは正常な反応」であることを自分で受け入れていくことが大切です。
とは言え、「どうやって自分の不安を受け入れるの?」という人も多いのではないでしょうか。
では次に、不安な気持ちを抱えていても、動けるようになる方法についてお伝えします。
不安で動けないときの対処法とは?
何かしたい、でも不安な気持ちで行動できない、そんな体験をしたことは誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。
そんなときに試して欲しい方法が大まかに3つあります。
- 自分の不安を書き出し、その内容を肯定する
- 規則正しい生活を心がける
- 行動して成功体験を積み重ねる
ではそれぞれの方法をもう少し詳しく見ていきましょう。
①:自分の不安を書き出し、その内容を肯定する
不安で動けないときの対処法の一つが、自分の不安を書き出して、その内容を肯定することです。
もう少し具体的な手順は以下の通り。
不安を感じていることをまずは紙に書き出します。
「このテストで失敗したらどうしよう」
「この商談がうまくいかなかったらどうしよう」
どんな内容でも構いません。
まずは紙に書き出しましょう。
その次に、その内容を肯定的に言い換えましょう。
「このテストで合格点が取りたい!」
「この商談を絶対に成功させたい!」
不安な心は、うまくいって欲しい気持ちの裏返し。
だからこそ肯定的に捉えることが実はとても大切です。
というのも、否定的な言葉や感情は脳に悪影響を与えてしまい、より行動しにくくなるから。
「こんなことでうまくいくのかな」
そう思う人もいるかと思います。
ですが、そんな人こそ試して欲しい方法です。
②:規則正しい生活を心がける
不安で動けないときの対処法は規則正しい生活を心がけることです。
というのも、規則正しい生活は自律神経を整えてくれるから。
自律神経が乱れると、不安な気持ちを感じやすくなってしまいます。
規則正しい生活の一例としては、以下のものがあります。
- 夜早めの就寝を心がけ、同じ時間に起きることを心がける
- 3回の食事のタイミングを同じタイミングにする
- 適度に運動する
- 太陽の光を適度に浴びる
- お風呂に入るときはゆっくりと湯船に浸かる
- ヨガや瞑想を取り入れる
これらは一例ですが、自律神経を整えることで、不安な気持ちが軽くなります。
そうなれば、動けなくなる、ということは少なくなるはずですよ。
③:行動して成功体験を積み重ねる
不安で動けないときの対処法は、行動して成功体験を積み重ねることです。
不安な気持ちは、新しいことに挑戦するときなど、その先の結果を自分で予測できないときに感じやすくなります。
だからこそ、動けなくて不安を感じるときこそ、行動してみることが大切。
行動して成功すれば自信に繋がります。
たとえ失敗しても、失敗しないための対処法を知ることができます。
そうした自信と対処法を積み重ねることができれば、不安な感情を感じにくくできますよ。
不安で動けない……病気の可能性ってある?
「不安な気持ちで激しい動悸がある」
「不安な気持ちが毎日続いて消えない」
そんな体験をもししているのであれば、病気である可能性もあります。
大まかに言えば、以下の病気の可能性があります。
- パニック障害
- 強迫性不安障害
ではこれらの病気の特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
パニック障害
不安で動けないときに考えられる病気の一つがパニック障害です。
パニック障害とは、突発的に強い発作に襲われ、動けなくなる病気です。
- 激しい動悸
- めまい、発汗、震えなどの症状を伴う。
- 何の前触れもなく急に起きる
- 病院にいっても身体には何の異常もない。
- 発作が起きることに不安を感じるようになる
- 発作の症状が6ヶ月以上長く続く
さらにパニック障害は、自分での治療が難しく、放置していると、悪化し二次障害が起きることも。
もし「パニック障害かも……」と思ったら、できるだけ早めに病院で診断を受けるのがおすすめです。
強迫性不安障害
強迫性不安障害は、不安の対象が大したことではないにも関わらず、必要以上に不安に襲われている症状のことを言います。
「手を洗うのを忘れていないか不安」
強迫性不安障害は、それほど大したことない要因の不安でも強い反応を示します。
不安を感じ、周りから不自然なほど何度も何度も同じ確認や行動を繰り返してしまうことが特徴です。
自律神経の乱れや、脳の特定部分に障害があることが原因であるとされています。
強迫性不安障害も、早期治療を望むのであれば、早めに診断を受けることがおすすめです。
不安な気持ちと向き合って、前向きな行動に生かそう
今回は不安で動けないときの要因やその対処法を具体的にお伝えしました。不安は、危機回避しようとする本能であり、正常な反応です。
そんな不安の対処法のポイントを大まかにまとめると、以下のものがありましたね。
不安の対象には以下のものがあること。
- 自分の不安を書き出し、その内容を肯定する
- 規則正しい生活を心がける
- 行動して成功体験を積み重ねる
不安で動けないことが病気である場合には、以下のケースがありましたね。
- パニック障害
- 強迫性不安障害
これで、不安で動けなくなったときに、どんな対処法があるのか、大まかなイメージが掴めたのではないでしょうか。
まずは自分の不安を紙に書き出してみることからはじめてみてください。