「急に不安に襲われる原因はなに?」
「急に不安になる状態をなんとかしたい!」
そうお考えではありませんか?
不安な気持ちは本来であれば正常な反応ではあります。
ただしそれが日常生活に支障を与える場合には、病気の可能性も十分にありえる話です。
とは言え、病気であるかどうかを自分では今ひとつピンとこないですよね。
そこで今回は、以下のことについて紹介します。
- 急に不安に襲われる原因
- もし病気であるならどんな病気があるのか
- 病気の場合にはどう対処したらいいのか
この記事を読めば、自分が病院に行ったほうがいいのか、そうではないのか、大まかに判断することができますよ。
では早速詳しい内容を見ていきましょう。
Contents
急に不安に襲われるのに、原因ってあるの?
では急に不安に襲われるのには原因はあるのでしょうか。
大まかにいうと、不安には2種類あります。
- 正常な範囲での不安
- 病気の可能性がある不安
とは言え、「どんな違いがあるの?」というのはわかりにくいもの。
ではこれらの不安についてもう少し詳しく見ていきましょう。
正常な範囲での不安
- 大事な試験がある
- 初対面の人とあう
そんなときに「急に不安になる」ということは珍しいことではないですよね。
そうしたときに緊張することは正常な反応です。
その不安の要因が解消されれば、自然と解消していきます。
ですが、もしそれが病気の場合にはそれで話は終わりません。
不安が解消されず、どんどん自分の抱える不安を大きくしてしまいます。
放置していくと最悪の場合二次障害を起こしてしまうことも。
大切なのは、そうなる前に病院で診断を受けて適切な処置を受けること。
では次に病気が疑われる不安にはどんなものがあるのか、紹介します。
病気の可能性がある不安とは?
「じゃあ、病気の可能性があるときはどんなときなの?」
そう言いたくなるかもしれません。
- そうした不安になる要因がそれほどないのに不安を感じる
- 必要以上に不安な感情を感じている
そうした場合には、病気である可能性も考えられます。
これらの病気の場合には放置していくと、症状が悪化するものもありますので、そうなる前に病院で診察を受けるのがおすすめです。
急に不安になる病気にはどんなものがある?
では急に不安になる病気にはどんなものがあるでしょうか。
具体的には以下のものが考えられます。
- 強迫性不安障害
- パニック障害
ではそれぞれの病気の特徴をもう少し詳しく紹介します。
強迫性不安障害
強迫性不安障害とは、それほど不安に感じようがないのに、強い不安の襲われる症状のことです。
「家の鍵をかけ忘れたか不安」
そんな不安を思ったことがある人も多いかと思います。
そんな不安で何度も何度も必要以上に確認してしまう状態、それが強迫性不安障害です。
不安な感情から、同じ確認や作業を何度も繰り返して行い、日常生活や仕事に支障が出てしまいます。
そんな強迫性不安障害には以下の原因が。
- セロトニンの不足
- 脳の特定部分に障害がある
また本人の性格によるものだと思われがちですが、それは間違いです。
その症状の現れ方がその人それぞれで異なり、発見が遅れがちにはなります。
もしそうした症状が疑われるときには、できるだけ早く治療を行うことで、症状が深刻になる前に解決させることができます。
パニック障害
急に不安に襲われる病気として考えられるのが、パニック障害です。
何のきっかけもなく、急に強い不安に襲われ、吐き気やめまいなど身体にも、影響があるほどの症状が現れます。
具体的には、こんな症状が起きることが。
- 病院に行っても、身体には病気が見られない
- 発作が起きると、動機や発汗、震えなどの症状を伴う
- 発作が起きること自体が不安に感じ始める
- 人に見られる場で発作が起きることを恐れるようになる
- これらの症状が長期に渡って見られる
- 何の前触れもなく、急に起きる
パニック障害は、自分での治療が難しく、悪化しやすい病気です。
というのも、発作への不安がさらなる不安を呼んで症状を悪化させる、そんな負のスパイラルに陥ってしまうから。
場合によっては、うつ病を併発することもあるため、出来るだけ早く病院にかかることが必要です。
もし病気だった場合にはどう対処したらいい?
ではもし病気だった場合にはどう対処したらいいのでしょうか。
強迫性不安障害とパニック障害はそれぞれ異なる病気ではありますが、その治療方法の大まかな流れは似ています。
- 薬物療法
- 認知行動療法
それぞれの対処法を詳しく見ていきましょう。
薬物療法
不安を感じる病気の対処法の一つが薬物療法です。
この場合には、主にSSRIという薬が用いられることが多いです。
この薬には、強迫性不安障害やパニック障害の原因である、セロトニンの不足を解消する薬です。
セロトニンは精神のリラックスを促し、成果がで始めたら、認知行動療法に移行することが一般的です。
いずれの病気の場合でも、薬物療法で、徐々に症状の改善が見られたら、認知行動療法に移行していくという流れが一般的です。
認知行動療法
不安を感じやすい病気の対処法の一つが認知行動療法です。
認知行動療法とは、簡単に言えば不安になる要因を克服するトレーニングのこと。
例えば「人に見られるのが不安……」という人がいたとします。
そんな不安を抱えている場合には、まずは小さな環境から徐々に慣らして克服していくことで、不安の原因になるものを徐々に克服していく、これが認知行動療法の一例です。
実際にはカウンセリングをする支持的精神療法、等身大の自分を受け入れることで、不安を乗り越える力を蓄える森田療法など、実際に取られる手法はその患者ごとに異なります。
もちろんパニック障害の人と強迫性不安障害の人の場合でも認知行動療法の活用の仕方は全く異なるものになります。
いずれにせよ、認知行動療法は「自分で不安を乗り越える訓練」です。
不安を乗り越えることで、これまで不安になっていることが不安なことではなくなる、そうした状態になることを目指します。
まずは自分の不安の要因をよく見極めよう!
今回は、不安を抱える原因や、それがもし病気である場合にどう対処したらいいのか、具体的に説明しました。
不安な気持ちを抱えるのは本来正常な反応。
ですが、過度な不安のときにはそれが病気である可能性は決して0ではありません。
そうした場合にまず大切なのは、自分の不安の元がどこにあるのか見極めることです。
もし、自分がささいなことに過剰な不安を感じている場合には、病気の可能性が0ではありません。
もし病気だった場合に、自分で無理に乗り越えようとすると、事態が悪化してしまうことも。
そんな場合には、できるだけ早めに病院に行って診断を受けるようにするのがおすすめですよ。