「うつでパニックになりやすくなった」
「うつとパニック障害には関係があるの?」
そうお悩みではありませんか?
パニックになってしまうと、感情のコントロールが難しくなり、うまくいかないことが多くなってしまいがち。
パニックと言えば、パニック障害を思い浮かべがちですが、パニック障害とは無関係な場合も。
ただこれらがどう違うのかはとてもわかりにくいですよね。
そこでこの記事ではうつとパニック状態について詳しくお伝えしたいと思います。
Contents
うつ病とはどんな病気?
うつ病は簡単に言えば、脳に十分なエネルギーがなく意欲が損なわれている状態です。
中には身体的な症状が伴うこともあります。
ただしうつの発症の仕方は千差万別。
- 食欲が慢性的にない
- ちょっとしたことで激しく気分が浮き沈みする
これらが一般的なうつの症状です。
ただこの枠の中におさまらない「非定型」のものもあります。
- 過食が止められず、体重が増える
- 身体のだるさや不調が長く続く
- 長い間寝すぎてしまう
これらの症状はうつの症状だと思われにくく気づけずに症状を悪化させてしまう可能性も。
うつ病はその症状の現れ方に個人差があるため、以下のように分類されます。
- 症状の現れ方
- 症状の程度
- 初めての発症か、複数回目の発症か
などによって細かく分類されます。
うつ病の原因は?
うつ病の原因は脳内にある神経伝達物質の機能が低下することだと考えられています。
そんな神経伝達物質の機能が低下する原因は、複数の要因が関係することが多く、一言で原因を説明することはできません。
- 環境の変化(家族・結婚・仕事の役職の変化)
- 性格的にうつになりやすい傾向の人
- 身体的な病気によるもの
大まかにこれらの要因が関係しているとされています。
- 「最近気持ちが落ち込みがちなことが増えた」
- 「最近何をやっても楽しくなくなった」
などの気分の変化はうつ病の初期段階の可能性もあります。
こうした気持ちの変化が出てきたときや思い当たるときには、これらの要因で何か思い当たる点はないか、考えてみましょう。
うつでパニック状態になることはある?
うつ病ではパニック障害ではない場合でもパニックになってしまうことがあります。
パニック障害とは激しい動悸や強い不安感が急に発生する「パニック発作」と呼ばれる症状が発生する病気です。
このパニック障害とは異なるケースには以下のような場合があります。
- 些細なことで激しい怒りを感じる
- 嫌いな人と話さなければいけない状況で、必要以上に感情的になってしまう
- 苦手な外出をしようとして何かがあったときにやる気が急激に下がって何もできなくなる。
そんなパニックとも言える状態が起きてしまいます。
- うつ病のときには自分のやるべきことをしてうまくできない
- 自信を喪失し、うつの症状を悪化させてしまう
このような負の連鎖が起きてしまう場合もあります。
こうした症状がみられるときには早めに診療を受けて早期回復に努めるのが大切です。
うつ病とパニック障害は併発する可能性はある?
パニック障害はうつを併発しやすい病気だとされています。
パニック障害とは激しい動悸や強い不安感が急に発生する「パニック発作」と呼ばれる症状が発生する病気です。
パニック障害が原因となってうつ病を併発する可能性も珍しくはありません。
というのもパニック障害が二次障害を引き起こしやすいから。
仕事や家庭でうまくいかなくなり、自信を喪失しやすくなります。
というのも自力での症状の改善は難しく、その過程でどんどん自信を無くしてしまうから。
「パニック障害かもしれない」
そう感じたときにはできるだけ早めに診断を受けるようにしましょう。
うつ病でパニックになったときにはどう対処したらいい?
うつ病でパニックになったときには、以下のような対処がおすすめです。
- パニック障害の場合には病院での治療が最優先
- うつが原因のパニックは自分の行動に余力を持たせておく
- 自分の気持ちをうまく受け入れられるよう訓練する
では具体的にみていきましょう。
パニック障害の場合には病院での治療が最優先
パニック障害の症状がみられる場合には、病院での治療を最優先にしましょう。
パニック障害の症状は例えば以下のものがあります。
- 予期しないタイミングで突然起きる
- 次の発作が不安になり、行動上の変化が起きる
- 強い不安感や恐怖感
- 動悸、発汗、震え、めまい、寒気などの症状を伴う
- 発作が起きることそのものが不安になってくる(予期不安)
- 発作を避けるために、行動に変化が生じる(広場恐怖症)
- これらの症状が何度も起きること
これらの症状が複数確認できる場合には、自力での解決は困難な上、症状を重くしてしまう恐れも。
できるだけ早めに病院での診療を受けて早期回復に努めることがおすすめです。
うつが原因のパニックは自分の行動に余力を持たせておく
うつ病が原因のパニックは自分の行動に余力を持たせておくことが大切です。
具体的には自分の行動目標を60%程度に抑えることがおすすめです。
うつ病のときには神経伝達物質の伝達がうまくできず、自分のキャパシティがこれまでより狭くなっています。
そんなときに無理して頑張らなきゃと思ってしまうと、失敗してしまいがちになるのも無理はないですよね。
失敗を重ねてしまうことで、自分に自信を無くしうつ病の症状をより重くしてしまう可能性も。
そうならないようにうつ病のときには、これまでの自分ができたことであったとしても、焦らないでハードルを下げておきましょう。
自分の気持ちをうまく受け入れられるよう訓練する
うつ病のときには、行動しても思い通りにいかず自分自身に憤りを感じてしまうことが少なくありません。
そんな場合でも、前向きに捉え深刻に自分を責めないようにしましょう。
うつ病は気合いや根性論で乗り越えようとしてもうまくいかないことがほとんどです。
むしろ症状を悪化させかねません。
そんな場合でも「次にどうしたらうまくいくか」を考え、意識的に自分を責めないようにするようにしましょう。
うつ病でのパニック状態は無理しないことが大切!
今回はうつとパニック状態について詳しくお伝えしました。
これでうつとパニックはどんな関係があるのか、パニック障害とはどう違うのか、そのイメージが掴めたのではないでしょうか。
うつ病でパニック状態になっても、無理やり努力しようとしないで前向きな姿勢で少しずつ前に進むことが大切です。
ただしパニック障害が疑われるときには、自分での解決は困難なためできるだけ早めに診断を受けるようにしてくださいね。